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第13回 I-Media情報バザール
日時: 平成19年3月22日(木) 午後5時30分〜午後8時00分
講演: 「原子力をめぐる世界の動向と日本の課題」 〜地球温暖化・核問題・利用拡大〜
  日本原子力研究開発機構 広報部部長 久保 稔 氏
 1957年に日本初の研究用原子炉が完成してから、今年でちょうど50年。今では17の原子力発電所が稼動しており、全国総発電量の30%を供給しています。最近、一部の発電所でデータを改ざんするなどのニュースが相次ぎましたが、世界的には今、「原子力ルネサンス」と呼ばれる時代に入っています。それは、『ガイア理論』の提唱者であり世界の環境運動をリードしてきたジェームズ・ラブロックが、「地球温暖化を止められるのは原子力利用をおいてない」と発言。さらに、昨年7月のサンクトペテルブルグサミットで、「原子力エネルギーは、地球環境のみならず、エネルギー源として極めて有用であり、改めて、正面からこの開発に立ち向かうことが必要である」とうたわれたからです。一方、核拡散の深刻化と原子力の平和利用の拡大が大きな関心事になっています。具体的には、イラン・北朝鮮の核問題と、中国・インドなどの経済発展に伴う原子力利用拡大の動きです。また、エネルギーの面については、東欧の天然ガスのパイプラインの問題、原油価格の高騰などが国際問題となっています。国際的な原子力を巡る動向と将来の原子力のあり方について、広報部長の枠を超えて大胆に切り込んでいただきます。

<久保 稔(くぼ・みのる) 氏 プロフィール>
 1947年香川県生まれ。1972年静岡大学理学部卒業後、動力炉・核燃料開発事業団(改組して独立行政法人日本原子力研究開発機構)に入社。1981年から翌年にかけて、米国エネルギー省が管轄するサンディア国立研究所(ニューメキシコ州)に留学。1991年〜92年パリ事務所駐在を経て、93年〜95年は原子燃料政策研究会主任研究員として核燃料サイクル開発・核燃料輸送等の研究に従事する。現在は情報公開、広報活動を担当。東大専門職大学院で「社会認知とコミュニケーション」の講義と演習を受け持っていらっしゃいます。趣味はスポーツ全般と週末の農作業だということです。
タイムテーブル:
17:30〜17:40 オープニング  
バザールマスター 加藤和郎
17:40〜18:30 ゲスト 講演  
「原子力をめぐる世界の動向と日本の課題」 〜地球温暖化・核問題・利用拡大〜
日本原子力研究開発機構 広報部部長 久保 稔 (くぼ・みのる)氏
18:30〜20:00 交 流 会  
ゲストも含めて、当日参加メンバー同士の交流会(名刺交換会)。
参加メンバーの紹介を含め、時流に沿った話題で盛り上がる“おとっときの話”を披露していただきます。キーワードは「和気藹々」(I-Mediaの伝統を生かします)。
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