第17回 I-Media情報バザール |
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日時: |
平成19年7月26日(木) 午後5時30分〜午後8時30分 |
講演: |
「“同文異文化”の親しみと誤解 〜漢字がつなぐ二つの世界〜」 |
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中国最高経営者教育計画・日本経営研修プログラム(NEDP)
主任通訳 呉 文金 氏 |
数年前の『人民中国』(日本語版)に、「四角い小さな漢字の中に、二つの異なる世界が存在している」というコラムがありました。一つはもともと中国で造られた中国製、もう一つは日本で改造された日本製であり、この二つの世界は、「あなたの中に私がいて、私の中にあなたがいる」ようなもので、コミュニケーションにはとても便利だ。しかし多くの場合、この両者は、うわべは親しそうに見えて実は心が通わず、似て非なるものなのであると指摘する内容でした。そして、その一例として次のエピソードを挙げています。中国から来た代表団が日本の工場を見学したとき、工場内に掲げられている「油断一秒、怪我一生」というスローガンを見て、その文字面だけから「これは油が大切だと言っているのだな」と憶測した。中国語では「一秒でも油が切れれば、生涯自分が悪いと思う」という意味になるからである。しかし実は日本語では、これは安全生産のスローガンなのだ。「油断」は「不注意」、「怪我」は「傷を負う」という意味だとわかって大笑いになったそうです。ところで、「金融」「投資」「抽象」など現代中国語の中の社会科学に関する語彙の60〜70%は、日本から導入されたものだといいます。呉さんは1958年生まれ。華東師範大学外国語学部日本語コースを修了後、上海外国語大学日本語科卒業。この間、上海宝山製鉄所で機械・電気・自動制御関係の通訳および翻訳を担当。90年に来日してフリーランスで仕事をするかたわら、98年に専修大学経済学研究科修士課程を修了。来日する中国要人の通訳として欠かせない人となっており、今年3月から始まった「中国最高経営者教育計画・日本経営研修プログラム(NEDP)」では主任通訳を務められています。同文異文化コミュニケーションの橋渡し役であり「真誠待人」がモットーの呉さんに、言葉から見た日中関係の機微を語っていただきます。 |
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タイムテーブル: |
17:30〜17:40 |
オープニング |
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バザールマスター 加藤和郎 |
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17:40〜18:40 |
ゲスト 講演 |
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「“同文異文化”の親しみと誤解 〜漢字がつなぐ二つの世界〜」
中国最高経営者教育計画・日本経営研修プログラム(NEDP)
主任通訳 呉 文金 氏 |
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18:50〜20:30 |
交 流 会 |
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ゲストも含めて、当日参加メンバー同士の交流会(名刺交換会)。
参加メンバーの紹介を含め、時流に沿った話題で盛り上がる“おとっときの話”を披露していただきます。キーワードは「和気藹々」(I-Mediaの伝統を生かします)。 |
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