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第26回 I-Media情報バザール
日時: 平成20年4月24日(木) 午後5時30分〜午後8時30分
講演: 地球が直面する課題と起想有言(ソフトパワー)
講師: Nakano Associates代表・元国連職員 中野 有(たもつ)氏
 NHK情報ネットワーク時代の当会の機関紙『I-Media』に、数年にわたりワシントンからのリポート『起想有言』を寄稿し続けてくれた中野君が昨年末帰国しました。
 「ぼくの世界への旅は、その土地で現地の人々と一緒になって汗を掻き働くことであり、国連やシンクタンクを通じ世界平和のために微力を捧げることでもあった。その間、素晴らしい人々とも巡り会い、世界中に友人の輪を広げることもできた。27年前に故郷の京都を離れ、中東、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなどで生活し、日本の地方(新潟・鳥取)の生活も満喫して、思う存分地球をこの眼で観てきた。旅とは不思議なもので、まるでメーテルリンクの青い鳥のように、ずっと求め続けていた理想や人物との出会いが、生まれ故郷にあったことに気がついたのである。世界を旅したご褒美は、日本の素晴らしさを認識できたことである。」 いよいよ日本を基点に活動をはじめることになった彼ですが、“起想”の原点はやはりワシントンにあるようです。 「ワシントンのシンクタンクは、最もタイムリーなテーマで外交・安全保障等のセミナーやシンポジウムを毎日のように開催している。それらに出来る限り出席して、その空気に触れ、分析のみならず、平和への構想やシナリオを練ることに生き甲斐を感じる。ワシントンで学んだメディアとは、真実と噂と嘘の3つしか伝えないということである。しかし、情勢の変化により、真実が嘘や噂に化け、噂や嘘が真実に限りなく近づくこともあるように思われてならない。例えば、ブッシュ政権から次のShe or Heの大統領になるプロセスにおいて、真実、噂、嘘が程よく調合されて化学のように化けることがあるように思う。(07.4.5)」 情熱的な語り口は20年前に出会ったころとまったく変わらない永遠の青年、現代の竜馬です。(加藤和郎)

<NAKANO TAMOTU 氏 プロフィール>
  1957年 京都市生まれ。関西学院大学卒業後久保田鉄工に入社。オーストラリアへ語学留学及び南アフリカ・ケープタウン大学大学院留学を経て、89年〜94年ウイーンの国連工業開発機関(UNIDO)本部で正規職員として、アジア・太平洋地域の工業、経済開発を担当。その後、東西センター(ホノルル)、環日本海経済研究所(新潟)、とっとり総合政策研究所で主任研究員。コーエイ総合研究所(東京)では総合研究開発機構(NIRA)の委託事業「北東アジアのグランドデザイン」プロジェクトを担当。02年から ブルッキングス研究所客員研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員を歴任し、アメリカン大学客員研究員としてChina-US-Japan 講座を担当。06年ワシントンDCで「Nakano Associates」を設立。今年度から外務省所管の「異文化コミュニケーション財団」(1915年に創立された南洋協会が母体で日本の財団法人第1号)の理事長を引き継ぐことになった。

タイムテーブル:
17:30〜17:40 オープニング  
バザールマスター 加藤和郎
17:40〜18:40 ゲスト 講演  
地球が直面する課題と起想有言(ソフトパワー)
Nakano Associates代表・元国連職員 中野 有(たもつ)氏
18:50〜20:30 情報バザール  
食事をいただきながらの、気の置けない交流会です。
参加メンバーの紹介を含め、時流に沿った話題や情報など、I-Mediaならではの “おとっときの話”が飛び出します。バザール演出のキイワードは、NHK情報ネットワーク時代の伝統を引き継いで、ますますの「和気藹々」です。
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