第53回 I-Media情報バザール |
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日時: |
平成22年7月16日(金) 午後6時00分〜午後8時30分 |
講演: |
『 カタチの謎解き“モノ語り” 〜100円ライターから液晶テレビまで〜 』 |
講師: |
編集プロダクション『解放区』主宰・ライター 夏目幸明氏 |
場所: |
六本木アカデミーヒルズ49『コラボレーションルーム1+2 』 |
鉛筆はなぜ六角形で、色鉛筆はなぜ丸いのか? 100円ライターの真ん中に妙な区切りがあるのはなぜだろう? ヤクルトの容器の不思議な形にはどんな意味があるのだろう? 普段私たちが無頓着でいるモノの形には不思議や謎が潜んでいます。大人になって失うもの。それは、「これ、なあに?」「なんで?」という疑問形ではないでしょうか。そんな中で、
「夏目さんは、なぜ、なぜにこだわるのか」の質問に次のように回答してくれました。
自分は「なぜ」という問いが好きなのです。人はなぜ、生きるのか。人はなぜ、働き、恋をし、笑ったり怒ったりするのだろうか。なので、大学も文学部に行き、哲学などをやっていました。そんな「なぜ」のなかに、モノに関する「なぜ」も入っていたのですね。
そして、しゃぶしゃぶの鍋はなぜ煙突のようなカタチになっているのだろうか?といったことを調べ、雑誌の編集さんに「そういったことを記事にしない?」と提案したら受け入れられ、ついには本を出し・・・といった経緯です。自分は、人間についての「なぜ」を語る資格はないのでしょう。それは、雑誌でやるべきことでもないのでしょう。しかし、たまたま「なぜ」の一部が大いにウケ、商品がなぜヒットしたのか、といったことも本にするようになった、という次第です。 (夏目幸明 2010.5.20)
『ヒットの秘密は“運鈍根” なぜ、あなたの会社にはこれが作れなかったのか』(小学館)、『ニッポン もの物語』(講談社)、『第3のビールは、なぜビールの味がするのか』(技術評論社)などの著作を次々に世に送り出している夏目さんは、1971年愛知県生まれ。早稲田大学卒業後、広告代理店『アサツーディ・ケイ』に入社。その後、ビジネス系の記事を中心に雑誌記者へと転職し、フリーライターとして編集プロダクション『解放区』を主宰。「何を書いても熱い記事にする」をモットーに、経済関連のインタビュー記事を中心に執筆活動を展開し、『DIME』でヒット商品の開発秘話「UN・DON・COM.」、『週刊現代』で「社長の風景」「物は語る」などを連載中です。最近は『となりのマエストロ』(TBS)などテレビ出演も多く、マーケティングのプロとしては、森ビルのヘリコプター部門の顧問に就任したばかり。まさに八面六臂の活躍中ですが、3月のI-Mediaに事務局・児玉朱実さんの紹介で参加したことをきっかけに、仲間の一人として快く講師を引き受けてくれました。解明される「なぜ」からは、きっと思わぬ視点とヒントを得られるはずです。 (加藤和郎)
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タイムテーブル: |
18:00〜18:10 |
オープニング |
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バザールマスター 加藤和郎 |
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18:10〜19:10 |
ゲスト 講演 |
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『 カタチの謎解き“モノ語り” 〜100円ライターから液晶テレビまで〜 』
編集プロダクション『解放区』主宰・ライター 夏目幸明氏 |
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19:15〜20:30 |
情報バザール |
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食事をいただきながらの、気の置けない交流会です。
参加メンバーの紹介を含め、時流に沿った話題や情報など、I-Mediaならではの “おとっときの話”が飛び出します。バザール演出のキイワードは、NHK情報ネットワーク時代の伝統を引き継いで、ますますの「和気藹々」です。 |
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